こちらの記事で、話題にあがった「課題の分離」。
アドラー心理学が提唱する考えかたですが、課題の分離ができるようになると長期にわたって良好な人間関係を作れるようになります。
課題の分離とは?
◉自分の課題
(自分でコントロールできること)
と
◉他人の課題
(自分がコントロールできないこと)
を、分けて考えること。
たとえば、スキル不足で仕事が終わらない社員がいるとします。
上司は仕事が遅い部下に対して怒るか、あるいは、仕事を手伝うかもしれません。
でも、仕事が遅いのは、上司ではなく部下が解決すべき課題です。
上司がむやみに仕事を手伝ったり、遅いことに対して怒ったりする行為は、部下の課題に介入していることになります。
手伝うことは一見よさそうにも思えますが、部下の成長の機会が奪われていませんか?
部下がいつまでも成長しないなんて、会社にとってデメリットばかりではないでしょうか…?
それに上司だって、毎回手伝ってばかりいられませんよね?
これが繰り返されれば、いつかキャパオーバーになるでしょう。
「自分の課題じゃないとはいえ、部下1人に仕事をさせるなんて冷たい。」
そう、思われたかたがいるかもしれませんが、ご安心ください。
今回の場面で、上司には「部下の成長をサポートする」という課題があります。
むやみに手伝うのではなく怒って急かすのでもなく、まずは部下を見守り、部下からリクエストがあればそれに応じた助言やアシストをします。
そうして、「部下が自分の課題を自力で解決する」手伝いをすることが上司の課題なのです。
上司の関わりのおかげで部下が成長したら、会社にとっても本人たちによってもいいことだらけですよね^^
よくよく自分の課題を考えて行動を選択してみると、自分にも相手にも、より良い影響を与える関わりかたができるかもしれません。
課題の分離は、無意識でできる人とできない人がいます(私はできない人でした)。
「私はできていないなぁ」と思うかたは、「他人の課題を背負っていないか?」の観点で自分の思考と行動を振り返る習慣を作ってみてください^^
並行してクリアリングを受けるのもオススメです。