今回お話を伺ったのは、Webセールスプランナーの長嶺圭一郎(ながみね けいいちろう)さんです。

個人・法人を問わず、サービスづくり〜販路拡大まで、メルマガ制作・ブログ・SNSの運用サポートなどを組み合わせたセールスプロモーションをされています。

穏やかそうな見た目とは裏腹に、お客様になり変わってメルマガを作成し数百万円のサービスをバンバン販売されている、知る人ぞ知るスーパーセールスプランナー!

そんなスーパーマンの長嶺さんですが、実は極度の人見知り。
会社員時代は大手ハウスメーカーに営業職として勤務するものの、訪問が苦痛で苦痛で仕方なかったそう。

最初は訪問しようと頑張っていたものの、訪問をあきらめたことを転機に営業成績を上げ、14億円の売り上げをつくるトップセールスに!

その時のノウハウを生かして起業し、現在は常時10以上のクライアントとお取引きされています。

そして長嶺さんといえば、本業だと思われるほどのバーベキュー好きとしても有名です。

長嶺さんが岐阜で開催されるバーベキューには全国各地から参加者が集まり、バーベキューをきっかけにお仕事を受注することも多いとか!

長嶺さんのオフィス屋上ではバーベキューができます

そんな長嶺さんが、会社員時代にどのようにあきらめて成果をつくり、起業して今にいたるまでどんなことをあきらめてきたのかをインタビューしました。

「営業職をしているけどなかなか結果が出なくて辛い。」
「自分は人見知りだから人と関わる仕事はできないと感じている。」
「一人社長をしているけど、異業種交流会とかに参加するのは苦手。」

そんな方は必読のインタビューです。

長嶺圭一郎プロフィール

Webセールスプランナー / BBQイベンター 長嶺 圭一郎

岐阜県大垣市出身。
大学卒業後、大手ハウス住宅メーカーに就職。
セールスレターを中心とした営業を展開し、年間14億円を売り上げるトップセールスマンになる。

会社員時代に培った、セールスコピーの技術と経験を生かして独立。
コンセプトメイク・セールスコピーライティング・デザイン・ブログやSNSの運用などを総合的に組み合わせたセールスプロモーションを展開。法人・個人の自動販売の仕組みづくりをサポートしている。

バーベキューイベンターとしても活動中。
岐阜県には全国各地から経営者や起業家がバーベキューに集まる。

『株式会社ペライチ』公認の岐阜県代表サポーターとして『ペライチ』運用のサポートを行うほか、国の事業として中小企業庁が管轄する『ミラサポ』の派遣専門家としてもコンサルティングを行う。

自然体で営む攻めの技術

Webセールスプランナーという仕事

佐藤 お時間ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!
ケイイチさんはライティングや動画制作など、いろいろされているイメージがありますが、一番比重の高いお仕事はなんでしょうか?

長嶺 コンサルタント的な立ち位置になることが一番多いですね。
「Webセールスプランナー」っていう肩書きでやっていますが、お客様のふわふわしたアイデアをしっかりと形にして実現していくのが核になります。

ライティングも動画制作もやりますが、それらはあくまでもアイデアを実現するためのもの。
だから、技術を売っているというよりもアイデアを売っている感じです。

あとは、商品のイメージアップにつながるプロモーションの切り口を考えたりとか。

今はもう、「この人はこういう風に打ち出したらファンが生まれるんだろうな」っていうのを、話を聞くとだいたい分かるようになったので。
それもあって、最近はプランナーの仕事が増えてきているんだと思います。

営業マンなのに訪問するのをあきらめた

佐藤 そうなんですね!
アイデアを実現していく過程でも「あきらめる(方向転換する・修正する)」機会って多いと感じているのですが…。
ケイイチさんがこれまでにあきらめた一番大きな出来事ってどんなことですか?

長嶺 やっぱりあれですね。ハウスメーカーの営業職だった時代に、「訪問しろー!」と言われる環境でどうしても訪問できなくて、訪問をあきらめたことは転機でしたね。

営業職を選んだのは、大学時代にアルバイトしたラーメン屋で「常連さんたちと話すのが楽しい」という理由からでした。

でもやってみて、僕が住宅営業マンになったのは事故だなと確信しました。
基本的に営業は新規開拓なんですよ。だから常連さんじゃなくて、見知らぬ人にアプローチしなくちゃいけないんです。

でも、僕は飛び込み営業とか絶対ムリ。
お客様の家に訪問できず、ずっと電柱の陰に隠れてお客様の家を見つめ続ける毎日を過ごしていました。

こんな感じで3時間
こんな感じで3時間…

長嶺 とはいえ営業だから、訪問するのは当たり前なんですよね。
訪問がしんどくていろいろ試行錯誤した末に、「手紙を送って、興味をお持ちいただいたお客様に来てもらおう」と考えるようになりました。

「行くの辛いなら来てもらえばいいじゃない!」って、気がついた時にはすごい楽になりましたね。

訪問したくない一心でセールスレターの技術を磨いてだんだん受注をいただくようになり、14億の売り上げをあげトップセールスになることができました。
これは新卒採用用のパンフレットに載った時の僕です。笑

佐藤 モデル社員ってやつですね!

ハウスメーカーにいた時の長嶺さん

すっごい口下手なトップセールスマン

佐藤 すごい発想の転換ですね!
訪問できず3時間立ちすくんでいたところから、トップセールスになるなんて…。
手紙を送ろうって考えはどこから出てきたんですか?

長嶺 セールスレターで営業をやっていた人がいたんです。
菊原智明さんという方で、トヨタホームで4年連続1位を取られています。

本もたくさん出されている方で、『営業マンは理系思考で売りなさい』という本を読んで、最初は菊原さんのモノマネから始めましたね。

その本には、「感性に頼るな」って書かれてあって。
「お客様がこういう風に話したらこういうふうにしゃべって…」といった感じで、会話のパターンを全部設定してるんです。パターンAが来たらこう、 パターンBが来たらこう、という感じで。

実際に菊原さんにお会いしたこともあるけど、すっごい口下手で、本当にオドオドされてる方なんですよ。
どこからどう見ても「すっごい優しさを表現しました」みたいな方でした。笑

菊原さんは、お客さんに会って「お客さんの反応を見ながらこうしようああしよう」みたいな、ライブ感では営業できなくて、手紙を送って営業をされていたそうです。
僕も一緒だなーと思って、セールスレターを送り始めました。それが最初ですね。

佐藤 そうだったんですね!
そんなに物腰柔らかそうな弱そうな感じでも、営業で成果をつくることはできるんですね。
『営業マンは理系思考で売りなさい』には、どうやってたどり着いたんですか?

長嶺 菊原さんのブログを上司から教えてもらいました。「こんなのあるよ、いいぞ!」って。

ただまぁ、この本が特別な出会いだったというわけではなくて。
当時は営業に関するありとあらゆる本を読んでいたので、たくさん読んだ中でこれが一番しっくりきたっていう感じです。

自分をガンガン前に押し出すのをあきらめた

長嶺 僕自身は、「情報発信に向いていない性格」だと思っています。 

起業してから10年近く経つ今でもガンガン行くのは苦手で…。
異業種交流会とかの名刺交換タイムはマジで地獄です。
だからこそ訪問営業が苦痛だったっていうのもあると思いますし。

僕、普段「他人のことなんて気にするなよ」って言ってるじゃないですか。
でも、そもそも僕自身が他人を気にする性格なんです。
だから起業する時も、自分をガンガン前に押し出すブランディングはあきらめました。

ただ、おかげさまで僕のことを知っている人から「この人すごい人だよ!」って言っていただけるというか…。
意外と僕がいないところで、僕のことをお話しいただいていることもあって、助けられていますね。

佐藤 そうだったんですね。情報発信をしてバンバンセールスをしているケイイチさんが、「自分自身は情報発信に向いていない性格」と思っているなんて意外でした。

起業したばかりの長嶺さんのプロフィール写真

せっかく立ち上げたサービスの継続をあきらめることだってある

佐藤 新しくサービスを立ち上れば、常にトライ&エラーの繰り返しになると思いますが、他にもあきらめた思い出ってありますか?

長嶺 会社員時代の僕みたいに、人見知りで困ってる営業マンをサポートするサービスを立ち上げようと思ってた時期があって。結論から言うとほとんど受注できずに終わりました。

そもそも人見知りなのに営業やりきった僕が異常というか…。会社員で、お金をかけてまで営業力を高めようとする人って稀なんですね。人見知りで合わなければ、営業の場から去る人が多いから。

そう考えると、会社員でそこに自己投資する人はほとんどいないって、やってみて気がつきました。

過去の自分のような思いをしている人をサポートしたくて立ち上げましたが、需要がないってわかったのであきらめましたね。

これ以外にも失敗はたくさんしています。ただまあ、僕の好きな言葉というか、よくある話ですが「失敗の反対は成功じゃない」と言うか…。

失敗は過程でしかないと思っていて。100回チャレンジして99回失敗したわけじゃなくて、失敗を積み重ねた先に成功があるので、実際は仮説と検証を繰り返してるだけなんですよね。

だから失敗を恐れずと言うか…。「このパターンはダメだったんだな。だからこっちやってみよう!」みたいなそんな感じやっています。

人見知りなのに営業を続けた理由

佐藤 そんなサービスを立げられていたんですね!
需要がありそうだなと思いましたが、言われてみれば、人見知りだと営業自体を辞めちゃうことが多いかもしれませんね。

でも、どうしてケイイチさんは営業を続けられたんですか?

長嶺 僕はお客さんの設計図を描くのが好きだったんです。

佐藤 え?ケイイチさんて、設計図が描けるんですか?


長嶺 僕がいた会社は、構造計算やらなんやら、本来は大学で勉強すべきことを入社してから勉強できたんです。だから僕は基本的に全部設計ができます。

お客さんのああしたいこうしたいっていう夢を、設計して形に落とし込むのが本当に楽しくて。それをさせてくれる人を探すために営業をしていたんだと思います。

営業自体にはモチベーションは保てなかったので。なのに辞めなかったのは、設計図というか「お客さまに喜んでいただきたい」という思いがあったからだと思います。

お客さんの頭の中にある、ふわふわしてるものを形にするのが好きなんですよね。
家の話だったら、例えば帰ってきたお子さんがリビングを通って二階に上がる姿が見れるようにしたいとか、キッチンから庭が眺めれたらいいなーとか、階段は回り階段がいいなとか…。

お客さんの希望ってパーツなんですよね。要望が色んなパーツとして出てきてはいますが、全体像がわからない。だから、お客さんのいろんな要望を一つにして喜んでいただくっていうのが好きでした。

佐藤 「お客さまの要望を形にする」って、今のケイイチさんのお仕事と同じですね!

長嶺 そうなんです!

今だったら、お客さんの思いを実行できる形にして売り上げをつくるのが仕事ですが、「お客さんが持っているアイデアを形にする」部分は一緒なんですよね。

長嶺さんお手製 豚の丸焼き

体育会系の営業マンになることをあきらめた

佐藤 いやでも、住宅メーカーの営業って、絶対体育会系じゃないですか。ゴリゴリの感じ?
いくら設計図を描くのが好きだったとしても、よく続けられましたよね〜。

長嶺 僕も最初は頑張ってたんですけどね、その通りになろうと思って。やっぱり根性論とかね、ありますよ。実際に体育会系の職場でしたし。

だけど「合わないな」と思ってあきらめたのが転機でしたね。

あと、当時の営業マン向けの本は「稼いで何がしたいんだ〜!」という感じのものが多かったんですね。「お前たちはどういうことをしたくて営業やってるんだ!」「そのためには何軒家を売ればいいんだ!」というマインドのものが多くて…。

僕は自分への投資にあんまり価値を感じないというか…。

体育会系の「自分のために〜!!」っていう理由でモチベーションが上がらなくて。「自分のために」でモチベーションを上げることもあきらめましたね。

体育会系な感じを再現する長嶺さん

佐藤 あー。私も「自分とか、特定のコミュニティだけのために」だとすぐに辞めちゃうので。
そういう自分を責めていましたが、それを気にするのを辞めました。

長嶺 他人のためになんかやった方がいいと思いますよ。自分の価値観を全面に出してやってると、環境もそういう風になってきますし。

僕なんて事務所の屋上でバーベキューができるようになっちゃいましたし。バーベキューができる環境を整えたからこうなったわけじゃなくて、バーベキューの発信をしてきたからこうなったわけで。

佐藤 すごい説得力。笑 
ありがとうございました!

あきらめたことで得たWebセールスの技術と実績、たくさんの仲間

訪問するのをあきらめ、体育会系の営業マンになるのをあきらめ、起業してからも自分をガンガン出すことをあきらめて情報発信を続けた長嶺さん。

その中で培った圧倒的なWebセールスの技術でたくさんのお客さまに貢献し、大好きなバーベキューで仕事を受注するほどの実績をつくり続けています。

自分の価値観を大切に情報発信を続けた結果、価値観が合うお客さまや仕事仲間に囲まれ、大家さんの計らいでオフィスの屋上にバーベキューの環境が整うまでに!

「自分のために!」という価値観に合わせることをあきらめて、「他人のためになんかやった方がいいと思いますよ。」という長嶺さんの言葉からは、力強さと温かさが感じられました。

長嶺さん主催の薫製飲み会
長嶺さん主催の薫製飲み会の一コマ

「営業職をしているけどなかなか結果が出なくて辛い。」
「自分は人見知りだから人と関わる仕事はできないと感じている。」
「一人社長をしているけど、異業種交流会とかに参加するのは苦手。」

そんな方は、長嶺さんのように人見知りな自分を受け入れた生き方もあるのかもしれません。

番外編:長嶺さんの営業戦略を聞いてみた

0:40〜
営業マンなのに訪問が苦痛で…
6:00〜
実は情報発信に向いていない性格で…
10:10〜
仕事が手一杯になったときに気がついたこと
12:10〜
失敗との向き合い方
14:00〜
ほとんど受注できなかったサービスの話
15:40〜
人見知りなのに住宅営業を続けた理由
22:30〜
自分の価値観を大切に行動し続けた結果…