さとえり

このブログでは、あきらめて人生が好転した経験をインタビューしています。

「あきらめるってどういうこと?」と思われたかたは、こちらの記事をお読みください。

今回ご紹介するのは、恋婚活コンサルタントの嶋かおりさんです。大学時代に学費を稼ぐためにホステスの世界へ。18年間ホステスとしてお仕事をし、3万人以上を接客されてきたそうです。

その経験を活かして、2016年に年に結婚相談所を開業。手厚いサポートで幅広い層のお客さまに支持され、成婚率は80%以上、開業10か月で全国800社の結婚相談所の中で1位になられています。
現在、新規のご相談は1〜2ヶ月待ちの状態だそう!

著書『彼に、思ってることを言えないでどうするの?』は、日刊スポーツなど50以上のメディアでコロナ離婚にストップをかける本として紹介されました。

嶋さんご自身は34歳の時に、8歳年下の彼と結婚。出会って15年近くたつそうですが、今でもラブラブな幸せ生活を送っているそうです。

そんな嶋さんのあきらめたことは、なんと「結婚」と「子供」。詳しくお聞きしてみたところ、過去の嶋さんはドン引きするほどのこじらせ女子だった様子。笑

お付き合いした相手には無理難題をふっかけて、答えてもらえなかったら「別れる!」と言って愛情を確かめる。そんな20代を送っていたそうです。しかも、結婚や子供への願望はめちゃめちゃ強く、新しい彼氏ができるたびに実家に連れていっていたとか。

そんな、ずっと望んでいた「結婚」と「子供」をあきらめた嶋さん。

切望していたはずなのに、どうしてこのふたつをあきらめたのでしょうか?そして、あきらめたことで手に入れたものはなんだったのでしょうか?

音声で聞きたい人はこちら

恋婚活コンサルタント 嶋かおりプロフィール

恋婚活コンサルタント 嶋かおり

福島県生まれ。
両親の反対を押し切って上京。早稲田大学に入学し、学費を稼ぐためにホステスとして働き始める。

大学時代、同棲していた彼の浮気が原因で鬱を発症。その後もたくさんの男性とお付き合いしては別れるを繰り返し、ネットゲームがきっかけで結婚相手と出会う。

2回の告白をされた後、3回目は告白して交際。交際6年目に同棲。同棲して4ヶ月目に入籍。
出会って15年近くたっても、毎日チューしてハグする幸せな日々を過ごしている。ご主人とネコちゃん2匹の4人家族。

ホステス時代の経験と、ご主人と信頼関係を深めてきた経験を活かして、2016年に結婚相談所を開業。実体験と心理学をベースとしたきめ細やかなサポートで、成婚率は80%を超える。

婚活・恋愛コンサルが得意な結婚相談所 ラブラブーン
著書『彼に、思っていることを言えないでどうするの?』

あきらめの兆しは信頼できるパートナーとの出会い

佐藤 どうぞよろしくお願いいたします!嶋さんがあきらめたことってなんですか?

 結婚と子供をあきらめました。

佐藤 え?そうなんですか?!

結婚をあきらめたというのは、どんなことがあったのでしょうか?

 今は結婚してるんだけど、実は、旦那と付き合う時に結婚をあきらめたんです。

もともと私、すごく結婚願望が強くて。20代の頃は誰かと付き合うたびに「この人と結婚したい!」と思って、みんな実家に連れてったの。笑

佐藤 え?ご実家、福島ですよね?歴代彼氏のみなさん、よくついて行ってくれましたね。

 そうだね。もうナチュラルに「うち来る?」みたいなノリで誘ってたかな。親は「また違う男か」って思ってたと思う。それぐらい結婚願望が強かったんだよね。笑

それで、旦那と付き合った時って、私は28歳で彼が20歳だったんだよね。
30歳前の女性って、第一次婚活しなきゃブームというか、「結婚しなきゃ!」みたいなのがくるでしょう?私もそう思ってたんだけど、相手は20歳だし学生。

当時の私は、なぜか「30歳を超えたら結婚できない」って思ってて、「あ、今この人と付き合ったら結婚できないな」って思ったんだよね。彼が大学を卒業する頃には、私は30歳を超えてるから。笑

佐藤 へぇ〜!笑

 だから旦那と付き合うって決めた時は、「ここで結婚しとかなきゃまずい」とも思ったけど、結婚をあきらめたよね。私にとって、「彼と付き合う=結婚あきらめる」だったの。

70代の方も成婚に導いている嶋さんにも「30歳を超えたら結婚できない」なんて思っていた時代があったとは…

運命の出会いはオンラインゲーム

佐藤 そうだったんですね。でも、何度も彼氏を実家に連れていくほど願望があった嶋さんが結婚をあきらめたなんて、ご主人に魅力があったってことですね。

 ………魅力があったって言われると、どうなんだろ。笑
でも好きだった。

佐藤 馴れ初めってどんな感じだったんですか?

 ネットゲームだったんだよね。『ラグナロクオンライン』っていう、当時はたぶん一番流行ってたんじゃないかな。

ゲームのキャラクターを動かして、みんなで冒険に出たりモンスターを倒したり。オンラインで知り合った人と一緒にゲームをクリアしていくから、ネットゲームがきっかけで結婚してる人って案外いっぱいいるんだよね。

ネットゲームがきっかけで不倫する人もいるし。笑

佐藤 へ〜!笑

 ゲームのキャラクターもかわいいから、相手の顔も知らないまま恋愛する人もたくさんいたよ。

佐藤 へ〜!じゃあ、ご主人とはゲームがきっかけでお会いして、お互い顔は知らないけど好きになった感じでしょうか?

 うちの旦那はちょっと変わってて、ネカマだったの。ゲームだからさ、男が女のキャラクターを動かしてもいいし、女が男のキャラクターを動かすこともできるじゃない。それで、旦那は女キャラを動かしてたのね。

当時は、Skypeをつないでゲームすることもあったから、そこで声を聞いて性別がわかったんだよね。「なんだ、中身は男じゃん。笑」みたいな。まぁ、ゲームの中では女キャラだったから「良い友達」みたいな感じだったかな。

仲良くなると「リアルで遊ぼう!」みたいな感じになって、私が旦那に会った時の第一印象は「気持ち悪い」だったのね。

佐藤 ……おっしゃってましたね。汗

 そうそう!「こいつ気持ち悪い」ってね。だけど、ゲームの中ではお友達だし、強かったし、頭も良かったから仲良くしてた。ゲームの中では。笑

笑っていいのかリアクションに困るさとえり

「こいつ気持ち悪い」から「好きになっちゃった」への気持ちの変化

佐藤 そこから、ご主人と一緒になったのはどんな経緯だったんですか?

 実は、付き合うまでに3回、告白する・されるがあったんだよね。

最初、私は彼のこと「気持ち悪いし、ないわ~w」みたいな感じで思ってたんだけど、彼から告白されたんだよね。だから「お友達として仲良くしたいからごめんなさい」って、丁重にお断りをしたわけよ。これが1回目。

そこから半年くらい経った時、クリスマスの時だったかな、電話でもう1回告白されたの。「ちょっとあきらめきれなくて…」みたいな感じで。

佐藤 へー!すごい!

 その時も、私は付き合ってはないんだけど違う男がいたし、お断りをしたの。

ただ、2回目に告白された時はちょっと嬉しかったの!それで相手を意識し始めたんだよね。

そしたら今度は私の方が好きになっちゃって、3回目は私から告白したみたいな感じ。

佐藤 そうでしたか!お付き合いのするまでに3回の告白する・されるがあったことはお聞きしたことがありましたが、出会いはゲームだったんですね!

 ゲームが出会いだったね〜。

佐藤 3回目は嶋さんから告白されたんですよね。告白する時に、「この人と付き合うってなったら結婚は難しいだろうなぁ」みたいな気持ちはあったんですか?

 あったね。でも、まぁ「好きになっちゃったから行こう」みたいな感じだった。

デート中のワンシーン(嶋さんのFacebookより)

自分の気持ちに素直になったらあきらめざるを得なかった

佐藤 「行こう」って思う前に、葛藤とかありましたか?

 あったよ!あった!すごい結婚したかったから!

佐藤 そうなんですね。でも、「卒業したら結婚しようよ」みたいな感じで、彼に確約を取ろうとは思わなかったのでしょうか?

 …確かにね!でも思わなかったね〜。

確約って言ったって、先のことは分かんないし。好きっていう気持ちに気づいたら、「一緒になりたい」っていう感覚の方が大きくって。

佐藤 結婚よりも「彼と一緒にいたい」という感じだったんですね。

 そうそう!その時はどっちかというと「恋愛」モードっていうのもあったかも。「この人のこと好き!」ってなった時って、ドーパミンが出るじゃん、一時的に。笑

佐藤 ドーパミン。笑

 一時的に突っ走っちゃった感じよね。それで結婚はあきらめたよね。

その時は「自分の気持ちに素直になろう」っていう思いが強かったから、あんまり先のことも結婚の確約とかも考えなかったな。まぁ「なんとかなるさ!」みたいな感じで。

でも、結婚願望はすごい強かったから、あの時は本当にあきらめたな。「この人と付き合ったら結婚できないんだろうな。でもまぁいっか。」っていう…。

「なんとかなるさ!」を再現する嶋さん

自分の気持ちと向き合うよりも「相手からの愛情確認」に必死だったこじらせ女子時代

佐藤 「自分の気持ちに素直になろう」というのは、けっこう大きな気づきなのかなって感じがしました。

 そうだね!その前に付き合った人とか前の前の人とか、うまくいってたら結婚してたと思うんだけど。当時の私は素直じゃなかった、こじらせ女子だったね。

佐藤 そうなんですか!?どうして結婚しなかったんですか?

 冷めちゃったから。笑

佐藤 え?じゃあどうして、今のご主人とは結婚できたのでしょうか?笑

 続いたんだよね。

私、以前はすごいこじらせ女子でね。自分から好きになって告白して付き合って。でも、この人から愛情が得られないって思うとすぐ冷めちゃって自分から「別れる!」って。

佐藤 へ〜!

 若い女の子だとよくいるじゃん、「こうしてくれないと別れる!」ってやつ。私もそれを繰り返してたね。笑

佐藤 それからどうして変わったんですか?

 実は、旦那と付き合った後も私はそれをやらかしてたの。付き合って1年ぐらい経った時かな。私から別れ話を切り出しだんだよね。

佐藤 えぇ!どうしてですか?

 どんな内容だったか忘れたけど、なんかちょっとしたこと。会う回数が減ったり、「今日おうちに行きたい」って言ったら「部屋が汚いから今日はごめん」って言われたり、そんな些細なことね。

そんなことがあって、「私のこと好きじゃないんだ」って思ったのが重なって「じゃあ別れる」って言ったんだよね。笑

佐藤 えー!

 それで1回別れたの。そして1週間後に復活した。笑

年代別 嶋さん(嶋さんのnoteより)

「私はなにをしたいの?」自問自答して見つけた気持ち

佐藤 なんで復活したんですか?

 別れた時に「私、同じこと繰り返してるな」って思って。

過去の彼氏とも「好きじゃないから別れる」みたいなのやってたんだけど…。「好きじゃないから別れる」っていうことは、「好きになってほしい」わけよね。愛情がほしかったわけじゃん。

佐藤 はい。

 そんなことに気がついて「私はなにをしたいの?結局どうしたいの?」って考えた時に、「あぁ、私は彼と別れたいわけじゃないんだ」って思って。

別れたいわけじゃなくて、このまま付き合いたいんだよね。その自分の気持ちに素直にならなかったら、今までと同じことを繰り返すだけだし。それに、彼の性格的に「やり直そう」って言ってくることはないなとも思って。

歴代の彼は、私が冷めちゃってから「やっぱりやり直そう」って言ってくれた人が多いのね。でも、別れて時間が経っちゃったら、私自身はもう冷めちゃってて…。「復縁しよう」って言ってくれたってことは、そこには私がほしかった愛情があるはずだよね。頭ではわかってて、「あの人と結婚すれば良かったのに」とか思うこともあったんだけどね。

そんなことの繰り返しだなって、「気持ちが冷めないうちに自分の気持ちに素直になろう」って思った時に、私から「やっぱり戻りたい」ってメールしたの。めちゃくちゃ恥ずかしかったけど。

そしたら、旦那から「なんか嬉しい」ってメールが返ってきた。彼の返信メールの中に、私がほしかった愛情があったんだよね。

そこで初めて、彼が私のことを好きじゃないわけじゃなくて、私が「彼は私のこと好きじゃない」って捉えていただけだったんだって気がついた。「やっぱりこいつ私のこと好きじゃん」って気づいたら「素直になって良かったなー」って思えて、それで復縁したの。

同じことを繰り返さないっていう、ひとつのターニングポイントになった。

「素直になって良かったなー」に激しく同意するさとえり

完全にあきらめていた結婚がするりと手に入った瞬間

佐藤 最終的には、その彼とそのまま結婚されたんですよね!どんな経緯だったのでしょうか?

 そうそう!結婚をあきらめたのに結婚できたの!

私ね、結婚はあきらめたんだけど同棲はあきらめなくて。ずっと一緒にいたいわけだからね、「一緒に住みたい!一緒に住みたい!」ってずっと言ってたの。

今までの彼はすぐに実家に行って親に会ってくれてたんだけど、旦那は会ってくれないし、同棲もずっと躊躇してたんだよね。社会人になったらさすがに一緒に住むでしょって思ってたのに、なかなかOKにならなくて。私は「同棲したい」彼は「まだ」みたいなのをずっと繰り返してたの。

向こうのタイミングになったのか、旦那が社会人2年目ぐらいの時に「一緒に進む?」って言ってきてくれて。ずっと断られてたから、「え?いいの?」みたいな感じで面食らったよね。笑

佐藤 へ〜!何歳の時だったんですか?

 34歳かな。それでふたりで住んで、それから4ヶ月後に入籍した。

佐藤 へ〜!

 私はさ、一緒に進めるだけで幸せだったわけだよね。

とはいえ一緒に住んだら住んだでケンカとか、いろんな問題が起きるわけじゃん。その度に乗り越えていけたからかな。彼も「(私と)結婚しても大丈夫」って思えたんだろうね。

同棲したら私の「会いたい病」もなくなったし。付き合ってる時は恋人だから「会いたい会いたい」って言って、会いたい時に会ってくれないとムカついてたわけよ。その繰り返しだったんだけど、一緒に住んじゃったらずっと一緒にいるから、私のメンタルが安定するんだよね。

当時は私もヒステリックになる時があって。そうなったら全然手がつけられないから「とりあえず抱きしめて」ってホワイトボードに書いてね、あんまりヒステリックになることもなくなったの。

そんなこともあって、同棲して4ヶ月後ぐらいに旦那から「入籍する?」って言ってきてくれた。こっちからすると「え?いいの?」って感じだよね。笑

「なんでそんなに早く結婚決めたの?」って聞いたら、同棲する前は私が「会いたい会いたい」ばっかり言ってたから、「こいつやばい」って思ってたんだって。「恋人だったら良かったけど、結婚はないかな」みたいな。

でも、いざ同棲してみたら「なんか意外と大丈夫かな」って思ったみたい。結婚後のイメージがついたんだろうね。だから同棲はすごいお勧めしてるかな。お試しになるからね。

佐藤 そうなんですね!「同棲するんだったら結婚の約束を取り付けてから」って言ってる人も多いのに。

 でもさぁ、約束して自分が「別れたい」ってなったら辛くない?一緒に住んで、向こうじゃなくて自分が嫌になるパターンってあるじゃん。だから約束はしない方がいいよ。笑

佐藤 そうですね。そして、嶋さんはホワイトボードにご自分の取扱説明書みたいなものを書いていたんですね。

嶋 言ったことって忘れちゃうじゃん。だからホワイトボードに書いたりとかトイレに貼ったりしてるよ。今は、トイレには「便座は下げて」って貼ってあるけど。笑

佐藤 笑笑

 でも、あのホワイトボードもターニングポイントだと思って今でもとってあるよ。

佐藤 そうなんですね。でも、ご主人と結婚に至った一番の理由は、嶋さんがご自分の気持ちに素直になったからでしょうか。

 そうだね!それまでの彼氏は、1年〜2年で別れてたし。早いと3ヶ月ぐらいで別れてた人もいたね。だから旦那とは長く続いたなって思う。

結婚9周年の記念撮影(嶋さんのFacebookより)

本当にあきらめたのは他者から愛情を得ようとすることだった

佐藤 今までのお話って、表面的には「結婚をあきらめた」っていう感じにはなるんですけど…。もっと深い部分でなにかが変わっていますよね。

 思い込むのをやめたかな。「あの人は私のこと好きじゃないんだ」って思わなくなったね。

佐藤 でも、どうしてそれまでは「私のこと好きじゃないんだ」って思い込んでいたのでしょうか。

 自己肯定感が低かったんだよね。だからわかりやすい「愛情の形」がほしかったんだろうね。彼に無理難題を言って、それに答えてくれたら愛をもらった気になるみたいな。

かぐや姫みたいなもんだよね。若い女の子だとよくあるじゃん。当時の私も、かぐや姫やってたんだよ。それをやらなくなったってことだね。笑笑

佐藤 かぐや姫!なるほど。笑

 そんなんで愛情を確かめてたから、彼から来てくれないと本当の愛情っていうのを確かめられなかったんだよね。自分に自信がなくて。でも、もう「自分の気持ちに忠実になろうって」思ったね。

過去をおもしろおかしく話してくれる嶋さん

相手の気持ちはどうでもいい。大切なのは自分の気持ち。

佐藤 嶋さんがお話していたように、そういう愛情の確かめ方をする人って多い気がします。どうしたら、自分のために自分の気持ちに素直になれるのでしょうか。

 やっぱり自己肯定感を上げることだよね。自分で自分のことを好きになる。あとは、相手の意見に振り回されないっていうところかな。

昔は私も、相手に振り回されてたんだよね。「どんなどんな人が好みなの?」って聞かれたら「私のことを好きになってくれる人」みたいな感じのことを平気で答えてた。笑

それだと、相手から「愛がもらえない」って感じたら自分が崩壊しちゃうじゃん。だから相手の気持ちなんて正直どうでもいいんだよね。

自分が好きかどうか、自分がこの人と一緒にいたいかどうかの方が大事。だから相手が私のことを好きじゃなくても好きでも、一緒にいてくれるんだったら「ま、いっか」って思えるようになったかな。

佐藤 そんな風に思えるようになった転機は、ご主人と1週間ぐらい別れた時ですか?

 そうそう!「私は何がしたいんだ?」って思って。愛情がほしいっていうよりも、一緒にいたいって気がついたよね。あれをきっかけに、本当に自分の望みに忠実になった。

相手が自分を好きかどうかって、もちろんみんな気になると思うんだけど、自分のことを大事にしてほしいよね。「自分はどうしたい?」とか「何をやりたいか?」とか。

彼と1週間ぐらい別れた時に「私はどうしたい?」って考えたら、彼のことが好きだったんだよね。そうしたら「好きなのに別れるのおかしくない?」ってことに気がついた。笑

メロン狩りでのワンシーン(嶋さんのFacebookより)

切望し続けた子供をあきらめるほど大切にしたいもの

佐藤 もう一つ「子供をあきらめた」について、詳しくお聞かせいただけますか?

 もともと、結婚と同じくらい子供もすっごいほしかったの。小さな頃から、将来子育てした時のことをすごい考えてたのね。​​「子供が生まれたらこんな風に育てたい」って妄想ばかりしてた。

親にしてもらって私自身がすっごい良かったなっていうところは「子供もこういう風に育てよう」って思ってたし、逆にすごい嫌だったことがあれば「子供は違う育て方をしよう」みたいな感じ。笑

そのぐらい具体的に子育てについて考えてきたの。子供には「あおいちゃん」って名前をつけようと思ってたし。

佐藤 かわいい!

 そうなの!その子供につけようと思っていた名前を、自分のホステス時代の源氏名(ビジネスネーム)に使っちゃうみたいな。笑

佐藤 笑笑

 だから20代の時の源氏名は「あおいちゃん」。それぐらい子供がほしかったの。でも旦那は子供が大嫌いなんですよ。

佐藤 へ?そうなんですね。

 「子供は本当に嫌い」って言うから、「へーそうなんだ」みたいなやり取りを繰り返していたのね。

イタリアンレストランにてインタビュー

近づく妊娠適齢期。彼と一緒にいることへの迷い。

30代前半ぐらいの時に「子供がほしいんだったら、彼とはここで別れて他の人にいった方がいいのかな」とも思ったよね。リミットもあるからさ。それぐらい子供がほしかったの。

だけどよくよく考えたら、「子供がほしいからこの人と別れるっていうのはなんか違うかな」とも思った。

まだ見ぬ子供のことなんてわかんないじゃん。「どうなるかもわからないものにすごい執着してるなー」って思ったし、それよりも彼と向き合うことや「私自身が彼と一緒にいたいかどうか」のほうが大事なわけよ。

一緒にいたい人をあきらめて、子供のために他の人と一緒になっても、果たしてその新しい人が私にとってずっと一緒にいたい人になるかどうか…。

なんかね、その時には旦那と信頼関係ができ上がっててね、すごい居心地が良かったの。なんでも言えるし。とにかく一緒にいると笑うことが多かったの。

「こんなに笑いあえる人って他にいるのかな?」って考えた時に、いないと思ったのね。そう考えると、まだ見ぬ子供よりは彼の方が大事だった。

佐藤 うんうん。

 だから「まぁいっか」って思って、お付き合いを続けることにした。その時に子供はあきらめたね。それから「子供いなくてもいいじゃん」って自分を教育したら、けっこう早くあきらめられた。

子供ができたら不安なこともいっぱいあるじゃん。「ママ友ってめんどくさいよな」とか、「お金どのくらいかかるのかな〜」とか、子供がいることでマイナスなことをいっぱい考えたら簡単にあきらめられた。あんなにほしかったのに。

要は考え方だよね。ポジティブなことをいっぱい考えてたらほしくなるけど、悪いことを考えれば割と簡単にあきらめられるんだなって。しばらくは本当に子供がほしくない時代が続いたね。

「彼と一緒に二人で仲良く暮らせていけばいいじゃん」みたいな。そんな感じかな。

佐藤 そうなんですね。確かに嶋さんって、決めたら早そうです。

 うん。決めたら早いね。

佐藤 決めるまでに葛藤というか、ご自身の中ですぐに決めることはできたのでしょうか?彼とケンカするとか、そういうのもなかったんですか?

 そうね。ほしい・ほしくないの話し合いはしたね。でも、彼は頑として「子供が嫌い」って感じだったから。

自分のテリトリーに入ってこられるのが嫌とか。あとは、デートしてる時なんかに子供たちがさわぐ場面に遭遇するじゃん。そうするとすごい嫌そうなんだよね。

佐藤 …ほぅ。それは、本当に子供がお嫌いなんですね。

 そう。子供自体がもう本当に嫌いみたいで、これはできないよねって思った。

そんな感じで、子供ができた場合のネガティブな側面を考えてたらあきらめられたんだけど、きっかけがあって再発するわけですよ、「やっぱりほしいなぁ」って。

そう簡単にはね、あきらめられないわけですよ。

私たちの子供を養子に出そう!

 ホステス時代のお客さんでね、特別養子縁組制度に手を挙げた人がいたの。

けっこうなお金持ちでね。デザイナーズマンションに住んでて、私もたくさん通ってもらって、信頼関係もあるし人柄も素敵なんだよね。でもね、子供がいなくて、奥さまが40代後半になった時に特別養子縁組制度を考えたんだって。

その人から教えてもらったんだけど、あれってすごい倍率が高いんだよね。1か月に1回ぐらいしかチャンスがないんだけど、1人の赤ちゃんに対して50人ぐらいが希望を出すんだって!

佐藤 えぇー!

 どういう基準で親権が決まるかというと、その赤ちゃんを産んだ人たちの意見だよね。相性とかいろいろ、独断と偏見だよね。

その話を聞いた時に「旦那との子供を私が産んで、そのお客さんに育ててもらえばいいじゃん!」って思ったの。そしたら自分の遺伝子は残せるじゃん!そしたら「子供を産みたい」っていう願望がまたふつふつと沸いてきたわけですよ。

だから、旦那にそれを相談したの。そしたら「子供が嫌いっていうよりも遺伝子を残したくないんだ」って言い出して。

佐藤 えー?!

 でもね、それを聞いた時に「あーそっか」って、私は理解できたかな。本当に自分が嫌いなんだよね。

佐藤 自分のことが、ですか?

 そう。自分で自分のことが嫌いだから遺伝子を残したくないんだって。ここまで話し合ってダメならもう相当じゃん。だから受け入れたよね。

理由にはびっくりしたんだけど、まぁそういうこともあるんだなーって思って。でも、ここまで自分の希望を出さないとわからない理由だったから、ちゃんと話して良かったなって思う。

それからはね、「子供つくらないの?」みたいな感じで聞かれた時はこの話を出すのね。「ここまで話し合いをしたんだよ」って。

でね、この話をすることで「実は私もそうなんです」とか「僕の奥さんもそうなんです」とか聞くようになったの。自分の遺伝子を残したくない人って意外にいるんだなって思ったよね。お友達の、すごい仲のいい夫婦からも聞いたりして、やっぱりいろいろ理由はあるよね。

佐藤 そうですね。でも、ここまでちゃんと話し合いができたのは、信頼関係ができていたからこそですね。片方が嘘をつくことだってできるじゃないですか。

自分たちの子供を他の人に育ててもらおうって言われた時に、「自分のことが嫌いだから産んでほしくない」って、けっこう言いにくいことだと思うんです。

 そうだよね!

佐藤 「なにバカなこと言ってんだ」って返すことだってできたのに。そこを正直に開示できる関係性ってすごいと思います。

それに「私たちの子供を他の人に育ててもらえばいいじゃん」っていうのも、言いにくいことだと思いますし。

 そうだよね。でもそのぐらいほしかったの。

旦那とは本当に何回も話し合ったよね。

あきらめの土台にあるのはゆるぎない信頼関係

佐藤 お互いに言いにくいことを言える信頼関係が築けているのがすごいなと思いました。

どうしたら、そんなふうに信頼関係が築けるようになるのでしょうか?

 やっぱり自分に素直になることかな。ほしいものをちゃんと表現する。相手に強要するんじゃなくて、ただ単に「私はこれを望んでいる」って意思表示することね。

言いにくいこともダメ元で言ってみる。ちゃんと言わないとわかんないから。本当は子供がほしいんだったら、ずっとモヤモヤしてるよりは言った方がいいよね。自分のためにも相手のためにも。

佐藤 言ったことで「相手にどう思われるんだろう…」みたいな、恐れっぽいものはなかったのでしょうか?

 なんかもう、その時はお互いに「別れないよね」っていう空気があったから。

「こいつ私以外だったら誰とも結婚できないよね」っていうのが、けっこう口癖でね。向こうも「かおり俺以外だったら誰とも結婚できねーよ」って、思ってると思うんだけど。笑

「ちゃんと話し合えばオッケーだよね」って、確信があるからね。

佐藤 そうなんですね。ターニングポイントは、あのお別れした1週間だったんですかね。

嶋 ですね 。

佐藤 そのお別れがあった前と後とで、自分の中で変化したことってありますか?

 こじらせなくなったよね。いい意味で相手の気持ちを気にしなくなった。相手がどう感じるかは相手次第だからさ。自分の軸ができてブレなくなった。

それまでは、相手が自分のことを好きかどうかで行動がガンガン変わってたわけよ。なんでも相手次第だったのが、あまり揺れなくなったよね。

佐藤 子供とか結婚とかって、一般的にはほしくなりそうなことじゃないですか。

でもさっきお話されてたように、まだ見ぬ子供と今ここにいるご主人やパートナーを天秤にかけたら、やっぱり今ここにいる人は確実だと思うんですよね。

なんて言ったらいいのかなぁ…。プライベートに限らず、仕事でもなんでも、上手くいく秘訣ってやっぱり今ここにいる相手に集中することだと思うんです。

 目の前の人と向き合うってことだよね。

佐藤 お話を聞いていてそれをすごく感じました。でも、どうして気がつけたのでしょうか?

 別れを繰り返してたから。何度も同じことを繰り返すのはやめようって思ったんだよね。笑

過去を振り返ってみて、「同じこと繰り返したら私また不幸になるじゃん」って思って。それに気がつけたから見直すことができたかな。

佐藤 そうなんですね。ご自身の中で気づきがあって、あきらめるという行動に出たんですね。

 結婚って形じゃん。結婚ありきじゃなくて、相手との信頼の上に結婚があるわけじゃん。結婚という形よりも「この人とずっと一緒にいたいかどうか、今 幸せかどうか」のほうが大事だよね。

結婚っていうエサに釣られて結婚しちゃうって人いるんだけど、離婚しちゃうよね。汗

「結婚なんて形でしかないじゃん」と言い切る嶋さん

自分も相手も大切にしながら話し合える人たちを増やしたい

佐藤 最後に、これからの展望をお聞かせいただけますか。

 今、うちの旦那と猫ちゃん2匹とで幸せに暮らしていて、この幸せが本当にずっと長く続けばいいなと思っています。なにかあるたびに話し合って乗り換えてきたから、これからもそうしたいなって思ってて。

ただ結婚させるとかっていう結果を求めるんじゃなくって、自分の気持ちに忠実で、自分も相手も大切にしながら話し合える人たちを増やしたいなと思ってます。

佐藤 私も嶋さんの講座を受けたりお話を聞いたりしていますが、過去の嶋さんが積み重ねた実体験に基づいているから説得力があるんですね!

 そうだね、体験・経験は話せるからね。いっぱいいろいろ乗り越えてきたからね。笑

佐藤 お話も楽しかったです。ありがとうございました!

結婚式では欲張って3つもウェディングドレスを着た嶋さん

超売れっ子婚活コンサルタントがあきらめたものは結婚と子供!こじらせ女子がつかんだ幸せのかたちとは?

結婚をあきらめ、子供をあきらめ、かけがえのないパートナーと幸せな日々を送る嶋さん。

これまで何度も何度も自己対話をして、そしてご主人とも何度も話し合いをして、時にはケンカもして。ご主人との今のゆるぎない信頼関係は、その賜物なんだなと感じました。

インタビューでもお伝えしましたが、自分たちの子供を産んで他人に、しかも「ホステス時代のお客さまに育ててもらおう」と提案するのって、すごい勇気がいることだと思うんですね。相当な信頼関係がないと難しいと思います。

もし、過去の嶋さんが結婚や子供を選んでほかの人と結婚していたとしたら。これほどの信頼関係を築けるパートナーには、出会えていなかったかもしれません。

今は、婚活コンサルタントとしてたくさんの夫婦を幸せに導いている嶋さん。お客さまの「長期的な幸せ」を大切にされているのは、嶋さんご自身の実体験があってのことなんだなと感じました。

幸せのあり方というのはひとりひとり違います。だからこそ、私たちには「自分の気持ちに忠実になる」試みが必要なのかもしれません。

どんな人と一緒に歩もうか、どんなことを大切にしたいのか…。たくさん悩むこともあるでしょう。

そんな時は、自分の気持ちに素直になってみませんか。はじめは難しいかもしれません。でも、続けていくうちにだんだんと、自分らしい道が開けてきます。

あなたはどんな人生を歩みたいですか?
生きていくうえで大切にしたいものはなんですか?

あなたが大切にしたいものを大切にして生きるために、一緒にいたい人って、どんな人でしょうか?